魔王|酒のラベルの独り言
市場で絶大な存在感を放ち、幻とまで言われる焼酎・魔王。しかしその原点は静かな蔵の営みにあります。今夜は、その異色のラベルの独り言を聴いてみましょう。
※この記事には、商品紹介を含むプロモーションが含まれる場合があります。
魔王ラベルの独り言|魔王という名の…?
…知りたいか、
我が名の意味を。
お前たち人間は、暗闇を覗きたがる。
暗黒に想像をかき立てられ、一歩、一歩と踏み込んでいく。
境に気づかぬままそれを越え、そして戻れなくなるのだ。
愚かな人間よ、
その酒の味はどうだ。
この世界のものではないほど…軽く、淡いだろう。
どこか天上の気配すら帯びていないか?
お前の乾したそれは、“天使の取り分”だったのだ。
そして、我の取り分でもある…。
お前は、、ついに、、、人のものでない酒を口にした。
深淵を覗き、(覗き、)その魂は堕ちながら空に舞い上がり、(舞い上がり、、)舞い上がりながら、、、地の果てに沈んだのだ…!!
もう戻ることは叶わぬ。
お前は今、知ったのだ。
我が名の意味を。
さ…あ…
未来永劫、我が僕となれ…!
※白玉醸造は「魔王」という銘柄名の由来を公式には公表していません。上記の独白は、筆者が魔王ラベルになりきり、その“旨さと人々に好まれる魅力”を魔王らしく表現した創作です。実際の商品イメージや蔵元の意図とは異なる場合があることをお詫びいたします。
魔王の基本データ
■産地と蔵元
- 銘柄:魔王
種別:芋焼酎(本格焼酎)
蔵元:白玉醸造株式会社
産地:鹿児島県肝属郡錦江町城元618番地6(本土において最南端の焼酎蔵)
創業:明治37年(1904年)※1912年とする説も
■名称の由来
- ・白玉醸造は「魔王」という名称の由来を公式には公表していない。
・一般には「天使を誘惑して天界の酒を地上にもたらす存在」というイメージが広まり、その“神秘性”や“異界性”が銘柄の世界観として定着している。
酒の心意気
魔王は幻の焼酎「3M」のひとつとされ、市場では定価での入手が難しい“プレミア焼酎”として扱われている。抽選販売やセット販売でしか買えないことも多く、市場価格が定価を大きく上回ることが珍しくない。
一方で白玉醸造は、派手な宣伝もせず、生産量を無理に増やす気配もない。一貫して地元に根ざした蔵として、静かに丁寧な酒造りを続けているように見える。
魔王に別格の存在感を感じるのは、単にその名にインパクトがあるからだけでなく、蔵の信念がこの銘柄自体にしっかりと息づいているからかもしれない。
魔王を楽しむ
強烈な名前でずっと気になってた、魔王。
求心力は半端ないのに、なかなか買えない。
ネットで探して、ついに手に入れた。
氷を入れて、いざ一口。
あれ?ふわりと優しく香って、なんとも言えず軽やかだ。
驚いたな。どうりで天使が飲みに来るはずだ。
“周りに踊らされるなよ”
魔王が笑った夜だった。
→魔王(楽天)
補足
- ・天使の取り分(Angel’s Share):ウイスキーやブランデーなどは、樽で熟成させる際、長い時間をかけて少しずつ蒸発してしまう。熟成蔵に甘い香りを漂わせながら減っていくこの分を、「天使の取り分」あるいは「天使の分け前」と呼ぶ。蒸発した香りを天使が味見している、というヨーロッパの古い言い伝えに由来する。
- ・悪魔の取り分(Devil’s Cut):一方、樽の木に染み込み、酒として取り出せなくなってしまう分を「悪魔の取り分(Devil’s Cut)」と呼ぶこともある。こちらは蒸発ではなく、樽に吸われてしまう酒を指す。
※いずれも酒づくりのロマンを語る比喩であり、多くの説では“魔王”という名の由来をここに求めるが、白玉醸造がこの説を公式に結びつけている資料はない。なお、魔王は樽熟成ではなく、タンクで熟成させる芋焼酎である。 - ・幻の焼酎「3M」:入手困難な芋焼酎として知られる三銘柄の総称。森伊蔵(Moriizo)・魔王(Maou)・村尾(Murao) の頭文字を取って「3M」と呼ばれる。
